1920年代のハリウッド。サイレントからトーキーへの時代の変革期に翻弄される役者たちの栄枯盛衰を描いた作品。
ハリウッドの当時の大スター、ジャック・コンラッドをブラピが演じた。破天荒な女優ネリー・ラロイを、ハーレイ・クイーンなどのマーゴット・ロビーが演じた。つくづくマーゴットはインパクトのある女優さんだと思った。
トーキーへの時代の移り変わりについては、先日観た「ダウントン・アビー新たなる時代へ」の中でも描かれていた。サイレント映画の人気女優の声や発音がイメージと違って、トーキーでは使えなくなるというネタは、この時代のあるあるなのかもしれない。
当時のハリウッドスターのぶっ飛び具合や録音撮影の様子が、面白く描かれていた。決して大袈裟でなく、ああいうことは実際にあったのだろうと思う。
一番印象的だったのは、ゴシップ・コラムニストであるエリノアが、クレームに来たジョンに放つ言葉。
いつまでも人気が続くわけではない。
時代は変わる。
ただ、映画は永遠に残る。
今も、テレビがオワコンと言われるようになってきた。紙媒体の新聞や本は無くなりつつある。音楽や映画も配信が主流になり、サブスクで聴き放題見放題になった。若者はテレビを持たないし、情報は全てネットから、コミュニケーションはSNSという時代に変わろうとしている。今までもこれからも、時代は常に変化している。
ラストの様々な有名映画のカットと、三原色の表現に監督の映画愛が溢れていたように感じた。
雨に唄えば。