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バビロンのmizukiのレビュー・感想・評価

バビロン(2021年製作の映画)
4.1
そう、ネリー・ラロイはできちゃう。世界が潜在的に望む役を演じられちゃう。(そんな役を演じられるマーゴットロビー様もすごすぎる🥲💞)
逆に、世間の望みとは関係なく、業界が望む役は絶対に演じられない。その様がめちゃくちゃロックだった。スターになるのは当然。だって、生まれついてのスターだから!清々しい。肌見せ=下品なんて、価値観乏しいよね〜。というか下品じゃない肌見せをできるのが彼女だし、それが箔にもなる。胸はないから布で覆い隠すのではなく、体型的に隠すと損をするタイプは、敢えて首元はあけてタイトにした方がスタイルも品もよく見えるよね。(私もそうなんですが、貧相な胸を見せないように首元の詰まった服を着ちゃうと逆に芋っぽくなるってことがあります。葛藤。)

いつの時代でもゴシップは面白おかしく叩くけど、芸能界なんて本来イかれた人しかいなかったと思うよ。普通の世界にいたら逸れ者。普通の人の感覚と並べて叩くのは普通にどうかしてる。今は、普通の顔できる俳優が増えただけ。あとは、芸能人自体が超多いから、その中で普通の人もイカれた人もいる。私は、芸能界じゃなくても成功できた要領のいい人より、芸能界だからこそ力を発揮できる・生きていけるイカれた人の方が好き。ごちゃごちゃうるさい外野はほっといて、伸び伸び表現していてほしい。ふっとあちら側に行ってしまう人も多いので、その時はなるべく悲しまないで「当然だよね。だって本気で表現してたんだから。今まで最高の表現をありがとうございます。」って思おうと思います。

映画って、大衆の娯楽でもあるし、人生を変えてしまうきっかけにもなるし、下に見られるものでもあるし上に見られるものでもある。作り手や俳優は、劣等感と恍惚を同時に抱えている。そこに身を置くことは、想像を絶する大変さがあると思う。それでも、私は降ってくるものを楽しみに待ってるしかない身。どんな作品でも、作り手、演じ手への敬意を絶対忘れないようにしたい。
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