三津千夜

バビロンの三津千夜のレビュー・感想・評価

バビロン(2021年製作の映画)
3.8
時は1926年のハリウッド黄金期。
セックス、酒、ドラッグ、ギャンブルだらけのはちゃめちゃな時代。

新人女優のネリーと映画製作を夢見るマニーが映画界の大スタージャック主催のパーティーで運命の出会い。

瞬く間にスターになったネリーが
ギャンブルと薬に溺れていく姿
望み通りの地位を手に入れたマニーが巻き込まれ恐怖体験をし破滅していく姿
サイレントからトーキーへ転換期を迎えた映画界の中で落ちぶれていくジャックの最期の悲しみの姿

どれも観ていられないほど辛くて切ない。
栄枯盛衰を見せつけられる。

新たな試み、物事を進めることの難しさ
もがき、苦しみ、適応性。
時代を作ってきた人たちのお陰で
私たちは今生きているんだなど。

そして多くの月日を経ても
映画の中のスターたちは
いつも近くにいる友人だと
改めて思うわけです。
例えばそれが100年前であろうと。
三津千夜

三津千夜