Mayuko

バビロンのMayukoのレビュー・感想・評価

バビロン(2021年製作の映画)
4.4
ご飯食べながら見たの、超序盤のゾウさんトイレシーンから後悔したけど、観終わってからすごく余韻の残る良い映画だった。

私が知る映画というものは、銀幕の中にいる人たちが当たり前に話すもので、その前身になるサイレント映画については、正直本作を観るまで考えたことなかった。たぶんサイレント映画はチャップリンの映画くらいかな、片手におさまる本数しか観てないと思う。

でも、映画の歴史を振り返れば、トーキー映画が台頭するまでのサイレント映画や、その過渡期で、もがき苦しんだ、劇中に出てくる映画業界の「大きなものの一部」となった人たちがいるわけで。

映画の進化と発展に貢献してくれた全ての映画人に感謝を伝えたくなる、そんな映画だった。

正直、本作下品なシーン多過ぎて、観る人をすごく選ぶと思うんだけど、チャゼル監督の映画愛と映画に対するリスペクトをひしひしと感じる作品だった。事前にモデルになった人を調べるとより楽しめるかも。

個人的には、レディ・フェイのモデルがアンナ・メイ・ウォンって知った時、テンション上がった!ネリー・ラロイのモデルは、クララ・ボウ。ジャック・コンラッドは、ジョン・ギルバート。彼らの映画も見てみたいなって思った^_^

劇中のほとんどのシーンが治安悪めだけど、最後のマニーが「雨に唄えば」を見て涙を流すシーンで全て持ってかれた。ああ、今この人映画業界から離れてしまったけど、それでも自分は「大きなものの一部」になれたんだと実感したんだろうな、、映画史の過渡期で苦しんだネリーやジョンたちの存在が、今見てる素晴らしい映画に繋がってるんだとか思ってるんやろうなって思うと涙が😢

ララランドもだけど、最後で全て持って行くこの監督やはり天才やね!セッションもラストすごい良いだからね!私みたいにご飯食べながら見ないほうがいいよ!見る人たちは気をつけて!
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