TmsAkt801

バビロンのTmsAkt801のレビュー・感想・評価

バビロン(2021年製作の映画)
4.5
家で食事をしながら観始めたが、気がついたら世界に没入して食事の手が止まっていた。
ジャンルは、栄枯盛衰系。

この作品を鑑賞後、居ても立っても居られなくなり、ひとまず自重トレーニングをして興奮を治めていた。それくらいエネルギッシュ。
反面、どれだけ華やかに見える世界でも時代の移り変わりは儚く切ない面も持ち合わせている事を感じ、心を鷲掴みにされっぱなしの3時間だった。

久しぶりに、引き込まれる映画に出会った。
劇場で鑑賞をしなかった事が悔やまれる。
落ち込んだ時に、あらためて鑑賞して元気を貰おう。

1920〜30年代が舞台の作品を観る際に毎回思うのが、現代のクラブとは違う狂喜乱舞な乱痴気パーティーに一度参加してみたかった。笑

演者も制作側も生半可な気持ちの人は1人もおらず、普通の精神状態で"できる"というより"いられる"職業ではない事をあらためて思い知り、観る側も一作一作リスペクトを込めて鑑賞させて貰わなければと姿勢を正した。

デイミアン・チャゼルの音楽と色彩の使い方は、上品かつオシャレで個人的なツボを押さえられている。
3時間の長編が飽きない理由は、そこにもあると思う。
トランペット、ハイハット、ストリングス&静の使い方が絶妙で、眼も耳も画面から離す暇が無かった。
TmsAkt801

TmsAkt801