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バビロンのTODAYのレビュー・感想・評価

バビロン(2021年製作の映画)
4.4
"BABYLON" を観た。まず、この作品をシアターで鑑賞する事ができた自身の運の良さに感謝します。バビロンには神の門や聖域としての意味だけでなく不条理な権力や力を意味する場合もある。映画と言うエンターテイメントがその技術革新に伴い、芸術性をはらんで大衆娯楽か第三芸術かそのどちらへ進化への爆発的エネルギーが作用するのか、もしくはそのどちらでもないのか、現代でも度々論じられる様な "映画とは" と言うテーマで映画愛を(憎しみを込めて)ただひたすらに語り合う為のテーマとなり得る壮大な作品、いや映画愛。ラストでマニーが涙を流しながら過去名作(現代の時間軸から見て)のモンタージュが現れるシーンがあるが個人的には懐疑的で、そのどれもが商業的にキャッチーにデザインされたエンターテイメント作品である事から、"雨に唄えば" から続く商業主義的映画界(バビロン)の根が深く混沌としている事を表しているのではないか、と感じている。
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