イギリスではそんなに評価が高くなかったし、公開時仕事が忙しくて観に行かなかったのだけど、私が住んでいたフラットのランドレディーが「すっごく良かった、観なきゃ駄目！」と言っていたのを思い出しようやく見ました。
マーゴット・ロビーの登場シーンから彼女が勧めて来たのが何故か分かった。何回生きて来たんですか？ってくらいにライフストーリーを持つ自称サイキックの彼女は、コロナにかかってから長引く症状に苦しめられているのに煙草を辞めやしない。苦手な人間には直ぐ喰ってかかっていつのまにか警察沙汰になっていたりする。息子がたまに帰ってくるとあれこれ余計なちょっかいを出して「ママ、俺はもう大人なんだけど」と言われ毎度喧嘩になり、私には突然「あんたの職場であんたを気に入らない女が3人居るね。でもそれは、あんたが悪いからじゃない、あんたが良い子だからよ」と何も伝えてないのに忠告してきたりする（しかも合ってる）。奔放なネリーを見ながら、私はそんなランドレディーの若い時を想像して勝手に重ねていた。
アツかったです。マーゴット、良い女優だな。
