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ブッチャーズヒル:甘い罠のdm10foreverのレビュー・感想・評価

ブッチャーズヒル:甘い罠(2008年製作の映画)
3.5
【何だティミーはってか?】

すんごい久っしぶりにブリリアを覗いてみたら、丁度「ハロウィンホラー特集」みたいのをやっていて、(そういや去年もこの特集見たっけな~、一年はえ~な~、今年も忘年会はなさそだな~)などと、かなり長めの独り言を呟いてしまいました。

で「まだ眠くもないし、短編見るなら今っしょ(なまら北海道弁)」ということで、ど~れ~に~し~よ~かな?とスクロールを始めたところで、真っ先に飛び込んできた「ティモシー・シャラメ(当時8歳)が出演~」の文字。

なんですと?!

確かにイメージカットには「我らがティミー」が映ってる!
しかも結構幼い!でも美しい!
これ絶対観なきゃダメなやつじゃないの?
・・・ということで急いでベッドの上に正座して「再生」をクリック。

物語としては「ヘンゼルとグレーテル」のバッドエンドバージョンみたいな感じかな・・・。
全編に漂う「童話感」。ただ全体的に作りはやや雑。
「お腹を空かせた兄妹」という設定の割には、真っ白で染みひとつない綺麗な洋服を着ているっていうのも矛盾を感じたし、明らかに人の気配がする小屋に子供二人で忍び込んでテーブルの上に置いてあるお菓子やケーキを貪り食うっていう描写も、絵本なんかで聞かされていた時点で結構ギリだったけど、こうして実写化されてしまうと、やっぱり「そりゃ無理だろ・・」という気持ちのほうが勝ってしまった。

やっぱり、あの子たちにそこまで「切迫した空腹感」が見えなかったから、ここまで危険を冒す動機がイマイチ見えなかったかな・・・。
もっと汚れた服とか着せてれば(あ~お腹空いてんねんな~)とか伝わってくるんだけど、なんなら二人とも「ちょっとええとこの子」くらいの洒落たお洋服着てるしね。
そんな子があんな薄暗い森の奥の、これまた得体の知れない小屋の中の、更に得体の知れないお菓子を何の疑いもなくムシャムシャ食べ始める・・っていうところが、さすがに短編でもいろいろと端折り過ぎかな・・。
(何で?)っていう必然性がよくわからなかった。


・・・ただ、本作のメインはそこではございません。
なんたって「ティモシー・シャラメ」ですよ。
この作品が製作されたのは2008年(今から14年前)なので、その時点で彼が今のようなポジションまで登り詰めているかなんて恐らく誰も想像もしていなかったかもしれませんが、いい意味で「貴重な映像」です。

8歳の段階ですでに完成された顔。
すでにドアップで映っても非の打ち所のない美しさですわ。
そして、今のティミーなら決してこんな使い方は出来ないだろうという衝撃的な結末。

これはティミーファンなら観るべし・・・・といいたいところですが、ある意味観ない方がいいかも・・。
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