ニクガタナ

ブラックバード 家族が家族であるうちにのニクガタナのレビュー・感想・評価

3.5
海辺のめっちゃ良い家での素敵な暮らし、素晴らしい人生を終うお話。翌日旅立つ母の望みで家族と親友が集いクリスマスの体の通夜のような一日。あまり湿っぽくなくカラッとコメディチック。家族それぞれが抱える問題、秘密、愛憎絡み、安楽死の是非まで問う豊かな展開でなかなか技ありな葬式モノアレンジ。妻にワインかけられて産地を言うはずの間抜けな娘婿が欲情して夫婦激しく求め合うシーンがウケた。撮影が上品で美麗。特にドリーショットが上手。斜光の空がハッとするほど綺麗。人の描き方もリアルで誇張感じず、皆程よい芝居。スーザン・サランドン演じる奥さんは何を生業にしてたのか?枯れた髭面サム・ニールはやはりカッコいい。ケイト・ウィンスレットの華の消し方は相変わらず上手い。ミア・ワシコウスカがあの両親から産まれたように見えず、一瞬誰だか分かんなかった。タイトルの意味が分からず終い。ブラックバードちゃんが居るでもなし、どこで見落としたかしら?
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