「死の選択」
安楽死を選択した女性と家族の物語を、豪華キャストで送る。
安楽死には反対ではない。
重いテーマをあえて軽快に描いているのだろうけど、何故かとても綺麗事のようで、違和感を感じてしまった。
リリーは最後まで強くて自由な人間を演じたかった。
そんな役をやらせたら、スーザン・サランドンの右に出る人はいない。
ケイト・ウィンスレット演じる長女のジェニファー。それほど個性的でない役柄も巧みにこなすのはさすが。
ミア・ワシコウスカ演じる次女アナは、不安定な精神状態を抱えている。そして、母親の安楽死に納得がいかない。
自分のように、強くて自由に生きることを望む母親に、押しつぶされている。でも誰もが母のように強い人間じゃない。
最期の機会に、アナの心は開放されたのかとても気になる。
そして家族の物語の中で、リズの存在は要らなかったんじゃないかと思ってしまった。
それがこの話のキモなんだろうけどね。
なんだか否定的な思いばかりで申し訳ない(涙)
でも海辺の家は、とっても素敵でした。