へー、これ実話なんだ!(チラシも見ずに鑑賞したので、後から知って感心した)
女性スパイって、ハニートラップ的なこと仕掛けて、本気になったり、なられたり、いろいろあるんだろうなぁ。
父親を人質に取られて、否応もなくスウェーデン諜報部の協力者としてナチス幹部に接近することを強要されたソニア。
ソニアはノルウェーの有名女優で、元々ドイツ軍が広告塔にしようと目をつけていたのだ。
占領下のノルウェーにおける国家弁務官の寵愛を受けたソニアは、ドイツ軍からもスウェーデンを探れと、スパイになるように強要される。
よく簡単に「二重スパイ」と言うが、こうやって一般人が、スパイになり、二重スパイになるのね、というのがよくわかる。彼女にどの場所でも拒否権はないし、そうせざるを得ない状況だしね。
あ、ここで言う「スパイ」は「007」みたいなスパイじゃなくて、本当に「協力者」の延長である「インテリジェンス」としての「スパイ」ね。
実話だし、この辺のところは、リアルですごくいい!
また、この当時、ドイツに占領されていないスウェーデンは、各国のスパイがひしめく「スパイ天国」であった、というのも初めて知った。
ソニアは、長い間ドイツに媚を売る売国奴とされたまま、1980年に死去。二重スパイであったことが公表され名誉を回復したのは、死後25年経った2005年になってからだったという。
なかなか見応えのあるインテリジェンス映画であったのだが、ソニア役の女優さんがキレイなLiLiCoって感じた時から、LiLiCoにしか見えなくなって困った。北欧系の顔なのかしら?