新型コロナウイルス感染症蔓延で閉塞感溢れる現実を生きていると、妄想や空想の世界に逃げ出したくなる。
「300 スリーハンドレッド」「ウォッチメン」のザック・スナイダー監督による本作では、精神病棟に閉じ込められた少女ベイビードールが現実から逃避する為に作り出したバーチャル世界で怒涛のアクションを繰り広げる。
この映画は秋葉原にある様々なもの、フィギュア、ゲーム、コスプレ、コミックヒーロー、それらをごった煮にした様な世界観を持ち、特に目を惹くのが様々なタイプの美少女の魅力。
彼女らが、ピストル、マシンガン、戦闘ロボット、ヘリコプター、戦闘機、そして素手で縦横無尽に、ゲームキャラクターの様な敵をバッタ、バッタと倒していく爽快感！
特にベイビードールがセーラー服で日本刀を振り回し、敵をたたっ切る格好良さ！
彼女達はいじいじしていない、竹を割った様に行動していく。今時の軟弱男子よりも余程男前だ！
それにしてもザック・スナイダー監督は、どれだけ日本のサブカルチャー好きなのだろう！
サブカルチャーを愛する一人として、何か嬉しいような、こそばゆい感じがする。
映画自体は幾重にも層がある複雑な構成になっているが、「夢落ち」「妄想落ち」の一言で片付けてしまうことも出来るかもしれない。
気楽にゲームソフトをプレイするつもりで鑑賞するのが良いかもしれない。
