Benito

デビルズ・ソナタのBenitoのレビュー・感想・評価

デビルズ・ソナタ(2018年製作の映画)
3.6
【 欧州ラトビア ロケのゴシックホラー 】

バルト3国のひとつ、ラトビア。
その内陸にあるチェスヴァイン(Cesvaine)市にある美しいチェスヴァイン宮殿が映画ではカルト作曲家の自宅として使われた。まさに、このゴシックホラーにピッタリの舞台。音楽とホラーを融合させるのは嫌いではないし、欧州作品だけにダークで落ち着いた描写もいい。

そして、映画の冒頭で流れているのはイタリアのバロックミュージックの作曲家でありバイオリニスト : ジュゼッペ・タルティーニ(Giuseppe Tartini, 1692年4月8日 - 1770年2月26日)の"悪魔のトリル"(Devil's Trill Sonata)というヴァイオリンソナタ ト短調。タルティーニの夢の中で悪魔が弾いていたヴァイオリン曲という逸話もあり、映画のタイトル(特に邦題)は、それを意識してる感じ。
https://youtu.be/z7rxl5KsPjs

晩年のルドガー・ハウアー(2019年に75歳で亡くなった)は「ブレードランナー」「ヒッチャー」の時と変わらず目の鋭さは同じだった。登場は、冒頭と途中のインタビュー映像など限られているが存在感は、ストーリー上も重要だったし、その佇まいはさすが。R.I.P.

映画の屋敷にあったピアノはチェコスロバキアのペトロフ社製のピアノ ワインバッハ(Weinbach )グランドだった。

など、、
映画の本筋以上に興味深いものをたくさん観れた気がする・・・
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