とり

デビルズ・ソナタのとりのレビュー・感想・評価

デビルズ・ソナタ(2018年製作の映画)
3.2
雰囲気のあるゴシックホラー風味のオカルト&スリラー映画でした。
とにかく雰囲気!そこだけを楽しんでください!と言わんばかりの詰めの甘さ。気にしてはいけません。

とても期待の高まる始まり方。歴史と格式を感じるヨーロッパの古いお屋敷のおどろおどろしい映像。ちょっとバイオハザードみたい。
その後主人公の女性のシーンに変わってピリついた空気に。
物凄く気が強く小生意気そうな小娘で、ちょっと好きになれないなー可愛いけど。
なんだその生意気は目は!と横っ面を張ってやりたくなります。敵が多そうな人物。いかにも才能あふれる芸術家って感じ。

全く会っていなかった父の訃報に触れ、仕事をほっぽり出してお屋敷にすっ飛んでいくその心情がいまいち理解できません。なんで行った。
父の死の意図やマネージャーの行動心理もそうです。この辺の説得力に欠ける人物描写、あまり上手いとは言えないですね。
雰囲気映画だしまぁいいか。

洋館での数々のホラータッチの仕掛けは古典的でなかなか楽しめます。
猫足バスタブに浸かる女性の映像もお約束。とっても不気味な空気なんですが、この女性のプロポーションが超むちむちで台無し。小柄なのにガタイがいいというか健康的で違和感がすごくてなんか笑えます。

メインのヴァイオリン曲はいまいちでしたが、各種効果音はわりと好みでした。
お目当てのルトガー・ハウアーは本当にちょっとしか出てなくて残念でした。
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