すず

デヴィッド・ボウイ 最後の5年間のすずのレビュー・感想・評価

4.0
ひとりの人間が持てる総エネルギー量を優に超えて、表現しつづけた69年間の軌跡。晩年の彼は生きながら既に人類を超越した”神様”みたいな、自分にとっては実体不明の神話的存在であった。デヴィッドボウイの最期の5年間と、彼のキャリアや人物像を回想したドキュメンタリー。観る者に感動と感傷を含め、多くの感情をもたらす作品である。『デヴィッドボウイ』という人間の生き様が、受け手に多種多様なメッセージとなって伝わってくる。観ていてずっと鳥肌がでるし、日々のちっぽけな悩みや煩いが、額面通りにちっぽけなものだと感じられる。彼の強大な生命エネルギーの放出を受けて、その強いパワーが伝わりポジティブな影響を受ける。冬に感じる太陽の温かい熱みたいな。小さなことでも何かやってみよう、いつもと違うことをしてみようと思わせてくれる、ボウイからの贈り物。
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