強盗の罪での7年に渡る服役を終え、すっかり改心して出所した凄腕ドライバーのレイ。
しかし新しい生活を手にしていた妻と娘にはまともに取り合ってもらえず、逆に昔の強盗仲間はレイと再び組もうと近づいてきて…
一度は誘いに乗り強盗に手を貸しそうになるも、ストーリーテリングの強引な急ハンドルにより、仲間が奪った金をバスに乗せ、娘の修学旅行に引率することに!
スティーヴン・ヘレク監督の作品に何となく共通する、ルール無用の話運びは今作も顕在。
父娘の関係性においても、悪い仲間との過去の清算においても、見どころの少ない追いかけっこがうだうだと続きますが、子供たちが修学旅行という管理の殻を破って、外の世界と接触するクライマックス一点を持って、後味は悪くなかった。