summerbloom

ブロークン・フラワーズのsummerbloomのレビュー・感想・評価

ブロークン・フラワーズ(2005年製作の映画)
3.0
ピンクの手紙の差出人もとい、まだ見ぬ息子の母親を探し求めるロードトリップ。久しぶりに顔を合わせる昔の恋人はそれぞれの生活をしていて、ビル・マーレイが道中に見せる「ここにはおれの居場所はない...」という顔は年老いた大型犬のようで、なんとなく笑いを誘う。監督の柔らかいユーモアはこの映画でも光っている。
テンションの低いストーリーにおいて、最後に青年を追いかけるシーンは虚しさと孤独感に溢れていて、中途半端に生きてきた男の末路感があった。でもまあ、そういう人生もありなんじゃないかなあとぼんやり思う。幸せではないにしても。
見終えた後は長い夢を見ていたような感覚になった。あんまり面白くないところも含めて結構好き。
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