雨宮はな

ステップの雨宮はなのレビュー・感想・評価

ステップ(2020年製作の映画)
2.0
「山田孝之主演」「シングルファーザー」というフレーズで美化しまくった、ただ娘がかわいそうなだけのお話。
男性が仕事優先にならないだけで「犠牲にして頑張ってる」と評価されるモヤモヤをずっと見ることになる。
何が何でも「娘を愛してるオレ」「父親はひとりで頑張ってる」を表に出したいんだなというシーンやセリフが多い。
娘のセリフや態度で、子供側の言いたいことが現実に気づける人が少しでも多くいてくれることを願うばかり。
この作品で感動するタイプの人には見えないものだらけだろう。

娘のメンタルが心配。
言葉遣いが荒いけどわざとだろうし、他の設定も「負けず嫌い」とセリフ中にあるだけ。
趣味の描写も、泣いたり困らせたりするシーンも無い。
ただひたすら「いいこ」。
彼女が自分から祖父母を頼ったのが唯一の救いであり、頼みの綱という感じ。

「反抗期がきたときに、あんまり嫌ってくれるなよと願うばかりだ」
という主人公のセリフがあるが、主人公に反抗するほど信頼が無いから反抗期も来ないと思う。
その分、成人になってから娘が苦しい思いをする場面が多い事が予想され、本当につらい。
雨宮はな

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