いやーアニャって女優すげ〜な！
スプリットでは爬虫類的なビジュアル押しで猟奇的な犯人のビクティム役を上手く演じきってたし、ラストナイトインソーホーでも個性的なビジュアルでミステリー感をガッツリまとってたなぁ。ネトフリのクイーンズギャンビットの写真もかなりアク強めに出してて常に役に応じた空気感を出すのが上手いなぁと感心してたんだけど、とは言えそれはある意味偏った役柄の時に限った才能かと思いきや、本作見てそんなありきたりの女優じゃ無いってのが分かりました。
ストーリーはイギリスの貴族のお嬢様の歴史的ラブコメ？だったんだけど、今回の役の背後には強烈な過去のトラウトも無く、サイコパスに怯える恐怖も無く、寧ろ深刻な悩みも無いお嬢ちゃんが人間的に成長していく様を過去作の役とはまた違った人物を見事に演じ切っていた。原作が古典とも言えそうな小説の為、全てハッピーエンドで終わってくれるので、変にヤキモキせずに楽しめた。
特に心に響くメッセージがあったわけでも無いけど、観た後は何だかほっこりする。
主人公エマの父親役のビルナイ。もういるだけでニンマリしたくなる。映画全体の雰囲気を和やかにする良いスパイスになっていた。
