偶然の鑑賞。画面がとにかく美しくて目が離せなかった。イギリスの田舎の風景、邸宅の内装、服飾、食器などなど。
美しく利発だが無意識の高慢が鼻につくエマだが、人間関係上の小さな出来事を経てほんの少しずつ変わっていく。子供の頃こんなお嬢さまいたなぁと思う。すべてを持っているようで、意外に心の中は淋しさや心細さを抱えている。ハリエットが側にいてくれてよかった。
ナイトリーのようにぐさりと批判する男子もいつの時代もいる。その時には気にしない風でもじわじわと効いてくる。そして気になる存在に、というのはラブコメの王道。
イギリスらしい回りくどさはあったが、終盤からエマが可愛らしく、後味はよかった。
