このレビューはネタバレを含みます
ジェイン・オースティンの同名小説が原作。
美人で聡明で裕福なエマ・ウッドハウス。
もうすぐ21歳になるが人生における苦しみや悲しみとは隔離されて生きて来た。
"わたしには結婚願望がないの。
富も仕事も社会的地位も欲しいと思わない。"
全てを持つ者が言うこの薄っぺらさたるや。
エマが鼻血を流すシーンは、アニャによる本当の鼻血だったそう。元来鼻血が出やすい体質だったようで、撮影時も血糊不要だったと聞く。意図的に鼻血を出すことも可能なのか。
ストーリー的には可もなく不可もなく王道。
華々しい衣装や、豪華な調度品を楽しめ、質感的には風景画を観ているような感覚だった。