このレビューはネタバレを含みます
気がつくとミスリードされていて、最後にひっくり返る、ゲットアウトやアス同様の感覚は気持ちよく、満足感を得られる映画だった。
とくに最初の長回しのシーンは素晴らしく、のどかな光景から少しずつゾッとさせられた。
印象に残ったのはダニエルという役で、彼はただの小心者の南軍の若者のように思われた。しかし全てがわかった後、成功する黒人に劣等感を抱き、自信を持てないからあのような行動をとっていたのだと理解できた。
イーライも繰り返していた「貧乏白人」を体現しているのだと思った。
良くなかった点として、スマホの着信音や先祖の夢などのミスリード要素は分かりやすい。
司令官の死ぬ前に「俺たちは見えないだけで沢山いる」というようなセリフも安っぽい。
観終わった後の余韻には欠けるが、観ている間は楽しめたので、観てよかったと思う。