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アンテベラムのgesuのネタバレレビュー・内容・結末

アンテベラム(2020年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

ゲットアウト、アスのプロデューサーが手がけた人種パラドックスパニックスリラー。
自分に合ってるというか、裏切らず面白い。
関係者人種関係に徹底的にこだわってるな。これはいわゆる予告編その他事前情報一切入れない方が楽しめる系。時系列と仕掛けが肝。

マンディンゴみたいな黒人の奴隷労働農場で人権そっちのけで蹂躙されまくる光景からスタート。
ひたすら動物以下の扱いを受け絶望をたたきつけられた後、急な場面転換からの現代?にタイムスリップ…?が一個布石になる。

農場の人と社会学者の方は一人二役で場面が転換するため同じ人物の転生的に考えていた。ある場面で時系列は違えど矛盾は矛盾でないと気づく。
厚かましいと愚痴る黒人の友達の行動よ。この辺の人種関係なく嫌われる行動を黒人がとることで前半の場面とバランスを図ってるの?
現代社会の中にちょっとずつ覗くピクッとなるあの感じをチラチラ見せられて。
歴史認識でそうあるべきみたいなのを無意識のうちに炙り出されてる?
なんか自信がなくなる。
差別をなくすことは過去の被差別者が逆に差別をやり返すことではない。
もちろん時代を遡ることでもない。
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