素晴らしい!
これは、とにかくあらすじとか事前情報を一切入れずに観るべき作品ですね。その方が絶対に楽しめます(※)。
(私は本作が「ゲット・アウト」「アス」のプロデューサーの作品であるとは観賞後に知りました。)
テーマとしては非常に重いものです(描写としてもかなり凄惨な場面があります)が、逆にそれらがクライマックスやラストでの深いカタルシスに繋がります。
いやはや、現実にあった歴史を土台とし、それが実は現代も連綿と続いている事に底知れない嫌悪と恐怖も感じますが、見方を変えれば、人によって立場の違いによってはそれらが“古き良き時代”だったりすることに、下手な怪異よりよほど人間が怖い存在なんだと実感させられる物語です。
いずれにしてもこの捻りには驚きました。
未観の方は、是非前情報を入れずに観てみてください。
お薦めです。
※なお、冒頭「楽しめます」と述べましたが、いわゆる楽しい作品じゃありません。むしろ内容はショッキングなシーンも多く、嫌悪感を感じる人もいるかもしれません。
あくまで個人的な感想として、エンタメ的観点からみてとても完成度の高い、満足のいく作品という意味です。