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アンテベラムのsasakiのレビュー・感想・評価

アンテベラム(2020年製作の映画)
4.3
えっ??!!!!??!?!?!!?

黒人奴隷(差別)を過去の話だと思っている人類に斧を振りかざすような話。
わたしたち島国の日本人には簡単には分からないかもしれない。
今は肌の色や性別なんて関係ないという世の中だけれど、そうじゃない過去は絶対に消えない。
消えないということは、そこにまだ「ある」ということ。

人形を引きずる女の子、引きずられる女
大砲と斧
いい対比でした。ある大きな対比はもちろん。


ただ、もう少し何かできたと思う
何かっていうのは、
(ネタバレになります)


早く逃げられた
あっち行ってこっち戻って、やっぱあっち行ってこっち戻って。
どこだか分からないけど、とにかく走ればどこかに逃げられたんじゃないのか、とか。
でもそれは精神的に拘束されて行動には移せなかったのかもしれないけど。

序盤で、わたしはあなたを知っているっていうセリフ。
活動家だからかあ。
あーーーー面白かった、といっていいのか。

象徴的な蝶について監督は。

>蝶はメタモルフォーゼ(変身)の象徴。とくにアメリカで、サナギから姿を変える蝶は「他の場所へ行って自由になる」存在です。その意味も含め、本作では冒頭から蝶を登場させています。

あの足に描かれていた意味も、そういうことかもしれない。

目に見えなくてもいたるところにいるっていう言葉。
なによりも恐ろしい。
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