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アンテベラムのj3livingのレビュー・感想・評価

アンテベラム(2020年製作の映画)
3.5
過去は決して死なない、過ぎ去りさえしないのだ。

しまったなぁ。前情報入れてしまったわ。
大抵の映画はある程度入っててもなんとかなるんだけど、これはゼロが良かったわ。
失敗したなぁ。

ホラーかな、と思ってましたが違った。
過去、現在、未来は時間の流れの上にあるのではなく、同時に存在しているのだ、とか言うスポットライト理論的なSF的な話なのかな、と思ったけどこれも違った。

主人公達が白人達に「喋るな」と言われていた意味が今なら分かる。もし自由に喋ったら連れて来られる前の話をするだろうし、そうしたら映画見てる側に早々にネタバレしちゃうからね。メタ的だけども。

昨今のBLMの事を一黄色人種がどうこう言うのもなんだが、度がすぎるのもどうかと思うよ。そもそもアジア人が「黒人に差別された話」をしようとするとすごい早さで止められるらしいしね。黒人と違ってアジア人は声を上げる事もできない。それってどうなの?

何かこう奴隷時代の蔑まされてた時代と現代の反転構造を映画では描いているようですが、なんかこう差別被害者を焚き付けているようで如何ともし難いな。
KKKの始まりを思わせるような描写があって空恐ろしくはあったけども。

でもやっぱり最後の脱出劇は爽快!追っかけて来る白人女(拉致した張本人)にも容赦ない。
まあ観光客の中、あの表情で馬に乗ってアレ持って疾走する主人公は、警察に射殺されないかな?とか不安になるけどな。
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