Monisan

アンテベラムのMonisanのネタバレレビュー・内容・結末

アンテベラム(2020年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

観た。

これはなかなかショックだな。
冒頭しばらく南北戦争下でのプランテーションでの痛々しい黒人への虐待が続き、観ていて辛い。
この先どうなるの、と思っていた所でいきなり現代の幸せな寝室に。一瞬、何が起こったのか理解が遅れる。
ヴェロニカは黒人女性のオピニオンリーダー的な存在。子育てと仕事の両立には悩んでいるけど、格好良く生きる現代人。

そこからしばらく、おっきな親友らとのポジティブな生活が描かれる。楽しそうだし、お洒落なリア充っぷり。
でもちょいちょい不穏な要素も入ってきて、エレベーターの白人少女は怖かった。人形の首に紐つけんなよ…

Uberの乗り違いからの誘拐、そして再度プランターの時代へ。と思いきやスマホ?また理解がバグる。
なるほど、面白い仕掛けではある。全く笑えないけど。

脱出を試み、将軍コスプレの議員を倒し、娘を倒し、無事にテーマパークから抜け出す。

編集のテンポが良いのと、南北戦争時代設定も現代の街も、映像がとても美しいので観ていられたけど。
問題作だなぁ、黒人の人々が見るとその恐怖や憤りは倍増するだろうな。

アメリカのDNA、という言葉が台詞にあったけど。今なお否定しきれない、そして消えずにしっかりと残っている過去という事か。

ジェラルド・ブッシュ、脚本・監督
Monisan

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