すいかのたね

アンテベラムのすいかのたねのネタバレレビュー・内容・結末

アンテベラム(2020年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

思いっきりネタバレしますので、観てない方は読まない方が良いと思います。

なるほど中々面白かったのですが、中盤で大きな種明かしがあって、そこからは大きな起伏は無く着地したかなという感覚でした。

ストーリー
黒人奴隷の記憶やら立ち位置やらが継承とかかな?…と思ったらガチで人攫いして奴隷制を再現してました。世界史は専攻してなくてなくて、知識皆無だったのですが、そもそもタイトルが「南北戦争前(の時代)」って意味だったんですね。
成程と思うと共に、作品内のギミックは面白かったのですが…作中だと『過去は死なない 過ぎ去りさえしない』…はずだ!って思ってるのは明らかに白人サイドの一部だけであり、それだけだと話としてはちょっと弱いかなと思ってしまいました。
平等を受け入れたくない、いつまでも白人至上なんだと思い込んでる部分だけを大きく抽出した方が作風に合う気がしますが、作中では選挙に勝つ勝たないとか、結局そんな古い思想は支持されないとかそういう要素も若干入ってるので、考えさせられる部分はあっても『結局今回登場している白人がヤベーやつらばっかりだった』という事で、規模感大きく始まった話が一種小規模に終わった印象を受けちょっと残念…まあ全員が全員差別主義者で、ナチュラルにそういう世界観にされると落としどころがないから厳しいと思いますが。
…上議員の娘と孫?はどうも思想的に染められてるので芯からアレっぽいですが、レストランの対応はナチュラルなモノだったのかな?だとしたらちょっと酷いかなと思います…教育がなってないぞ!!

正直もう1回くらいどんでん返しあるかなと思ってましたが、中盤が最も大きな盛り上がりで、終盤はまあスッキリ終わらせる方向に寄せてたかなと思います…でもそれはそれでやっぱりスッキリ見終えたので、中々良かったです!
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