Keito

アンテベラムのKeitoのレビュー・感想・評価

アンテベラム(2020年製作の映画)
3.3
過去は決して死ぬことはない。

「目」には見えないが、我々は無数にいる。

私たちの時代は今この時。

「ゲット・アウト」の製作陣が贈る衝撃のサスペンス・スリラー。


とっても凄惨で恐ろしい作品。
現実か?夢なのか分からなくなる恐怖と、白人に奴隷として虐げられる屈辱が嫌というほど伝わってきます。

ラストのオチは全く想像していなかったので驚きました。
主人公が南北戦争時に迷い込んでしまったのかな?と思いましたが...実際はそうではなくて閉鎖されたプランテーションで行っていたことが判明します。
皮肉だと思いますが現代アメリカでも相手を服従させて支配させたいという欲求を持つ人間が多かれ少なかれいるということでしょうか?
人間の本質なんて簡単には変わらないと改めて考えさせられました。

映画情報

「ムーンライト」「ドリーム」のジャネール・モネイが境遇の異なる2人の人物を1人で演じた異色スリラー。人気作家でもあるヴェロニカは、博士号を持つ社会学者としての顔も持ち、やさしい夫と幼い娘と幸せな毎日を送っていた。しかし、ある日、ニューオーリンズでの講演会を成功させ、友人たちとのディナーを楽しんだ直後、彼女の輝かしい日常は、矛盾をはらんだ悪夢の世界へと反転する。一方、アメリカ南部の広大なプランテーションの綿花畑で過酷な重労働を強いられている女性エデンは、ある悲劇をきっかけに仲間とともに脱走計画を実行するが……。ヴェロニカとエデンの2役をモネイが演じている。製作に「ゲット・アウト」「アス」のプロデューサー、ショーン・マッキトリック。
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