どよう

アンテベラムのどようのレビュー・感想・評価

アンテベラム(2020年製作の映画)
4.0
予告やあらすじでネタバレしている逆どんでん返しパラドックススリラー?映画。内容を誤認させる気満々の予告は大好物です。見終わった後、改めて予告を見るととても味わいがあります。
そもそもこの映画で伝えたいことはストーリー構成でのエンタメ性ではないため、本来興味を持たない層にこの映画のテーマを知らしめる目的であれば狙い通りなのでしょう、、、
南北戦争っぽい時代の雰囲気と色鮮やかで不気味な農場の描写は良い感じです。
予告とあらすじから想定される結末を迎えるためストーリー的な驚きはないのですが、メッセージ性は強く心に残ります。
アフリカ系の人々が奴隷制度で抑圧されている状況を描く物語として宣伝した上で映画内でのネタバラシとなるとどこかで見たような感じになるのであえて先に核心の部分をネタバレしているこの映画の宣伝は面白いと思いました。
ただし、エンタメ性よりも芸術性が高く、わかりにくい部分もあるのと差別問題を扱っていることで低評価をつけにくい作品ではあります。
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