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アンテベラムのadonaiのレビュー・感想・評価

アンテベラム(2020年製作の映画)
3.9
バック・トゥ・レイシズム。
多様性という都合のよい言葉がのさばり、少数派の声がアンプリファイドされる現代社会の鬱屈さを払拭するため支配階級の復権があるとすれば、あるいは野蛮な方法も厭わないのかもしれない。
理不尽胸糞系としても面白いが、差別が行われていた暗黒の時代を知らない我々にとっても、一度得た地位を失うという恐怖は根源的なものでいくらか共感できるため、本作のテーマや背景に明るくなくても見応えはある。
しかしレストランのシーンでもあるように、未だに黒人の、特に女性に対する無意識に近い不当な扱いは残ってるということなんかな。
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