HollyGolightly

アンテベラムのHollyGolightlyのネタバレレビュー・内容・結末

アンテベラム(2020年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

ゲットアウト、アスの製作陣の新作と聞いたので観てきた。
過去についての言及が多いから、てっきりタイムトリップとか超現実な話かと思ってみてるとまさかの展開に驚き。映画内で視点をひっくり返されるのって本当におもしろい体験だなって思うのと同時に、やはり映画で表せるのは全体像じゃなく意図的な視点なんだな、、

プランテーションの描かれ方がめちゃくそ残酷で、「いやほんとにこんなこと昔はしてたんだよね恐ろしい、、」って過去をみてる感覚が、現在でも行われてるって考えたら?ってすごく面白いアイデアだったと思う。
これは昔の話じゃありません、現在なんです、ってなったときのショックは確かに過去の話って体でみてたときよりも大きかった。

ただやっぱりそれだと過去の話で終わるんだよね。「過去は死んでいない、過ぎ去ってすらない」っていうテーマを、アメリカだけじゃなく黒人に対してつきまとう奴隷として扱われてた過去、差別されてきた過去が現代でも社会構造に顕著に組み込まれてる黒人差別に続いてるんだよって意味で表そうとしたんだろうな、、
過去の再現って結局 でも今はそんなことしてないし でちゃんちゃんだよね。
酷いな昔の人はって、でも奴隷じゃなくなって良かったね、って。そうやって過去と現代を分断させかねないストーリーだと思ってしまった。過去が由来の、でも現代だからこその差別の表れ方があるんだよって点では、ゲットアウトの方がずっと良く伝わっていたなと思った

でもめちゃめちゃハラハラドキドキできたのは単純に面白かった。普通に心臓バクバクした。