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ボリショイ・バレエ in シネマ Season 2019-2020 「白鳥の湖」のtaruponのレビュー・感想・評価

4.1
ボリショイバレエをちゃんと見たのは初めてだったけれど、身体能力の高さともともとの体格が持つ優位に脱帽
特に、主役の2人。オルガ・スミルノワとジャコボ・ティッシのお二人。どれだけ、脚も手も長くて細くてまっすぐなんだ!
そして、コールドバレエの揃い方はすごいですね。特に上からとるカメラワークがコールドバレエの時は結構あって、フォーメーションも含めきれいさに圧倒された。

白鳥の湖で、道化役が出てくるのは初めて見たけれど、この道化役のアレクセイ・プチンツェフがすごく魅力的だった。
あと、各国の花嫁候補の踊りがキャラクターダンスではなくてトウシューズのものだった。

ロイヤルのものとどっちが好みかと言われると難しいところだけれど、ロイヤルの方が、バレエ、オケはもちろんだけれど、美術、衣装、マイムも含めの総合芸術という感じが強いけれど、ボリショイの方は、バレエの部分の占める比重がより大きいように感じた。

今、演出のグリゴローヴィチをWIKIで調べてみたら、「従来のバレエ作品に多かったマイムを極限まで減らし舞踊のみの見せ場を多く作った」とあった。確かに、そういう演出だった。

バレエ団の個性、振付の個性も感じられて、同じ演目を色々見れるのは興味深いなと思う。
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