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トルーマン・カポーティ 真実のテープのnagaoKAshunPEiのレビュー・感想・評価

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トルーマン・カポーティといえば、オードリー・ヘップバーンが出演した『ティファニーで朝食を』の原作者、というぐらいの認識しかありませんでした。
映画のなかで描かれるのは、ついぞ日の目を見なかった未完の問題作「叶えられた祈り」を中心に、トルーマンの人となりを酸いも甘いも知っている人々の証言の数々。
彼らから語られるトルーマンの姿は、スタイリッシュで、挑発的で、先鋭的で、そして破滅的。稀代の名作家がセンセーショナルにその人生を駆け抜けた様子が語られています。
ある記者が保存し、これまで非公開だった取材テープから流れる生の声や、カルチャーやアート、そしてセレブたちの貴重な映像がトルーマンが生きた時代を擬似体験しているかのよう。
これまで触れることのなかった世界、知ることのなかった世界を、映像と音で体感し、少しだけその時代の空気を感じることができるのが映画を観た人にのみ与えられた特権なのかもしれません。
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