全然注目されていないけれど、けっこう面白かった。
主役のジャスティス・ロングに見覚えがあって調べると「ダイ・ハード 4.0」のあの青年だった。本作は12年後の作品だけど面影はしっかり残っていて、ほんのちょっとキアヌ・リーブスに似ていると思う。
保険会社の重役で弁護士の主人公が一夜の遊びで得体の知れないドラッグに手を出してしまう。すると単にドラッグでぶっ飛んでしまっただけなのか、はたまた”魔法のお薬”でタイムリープできるようになったのかーーとかなんとか不思議SFファンタジーな展開。
完全に一人称視点の表現ではないけれど、主人公のドラッグ体験とそこからのタイムリープを観ている側も疑似体験している感覚になる。とりわけ、ドラッグ体験はシュールで生々しい。薬物乱用防止の啓発ビデオに使えるんじゃないかと思えるレベル。
一方、タイムリープに関してはそこまで緻密な伏線回収は行われないが、そこはドラッグ要素があるのでほどほどで良いと思う。主人公が一目惚れしたヒロインとのツーショット・シーンでは、うっすら運命論というか宗教っぽいムードが漂うのだが、それも好みだったりする。
もちろん、薬物乱用は「ダメ。ゼッタイ。」
