すいかのたね

グッド・シリアルキラーのすいかのたねのネタバレレビュー・内容・結末

グッド・シリアルキラー(2018年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

まあ面白かったですが、話の落としどころとしては、なんか逃げちゃったかなと思わないことはないです。でもそれは邦題がグッドシリアルキラーで、煽りが貴方の毒親殺しますだから違和感があっただけで、原題のbloodline(血統)からするとそうなっちゃうんだなということでしょうか。

主人公がカウンセラーで親族からの虐待やレイプに悩む子供を救うための殺人ということで、一応の正義があるように見えるのですが、1人目の子供を救うための殺人の時に主人公ニヤッと笑ってる…。

なので自分の中の正義と、正義だと思ってるものが実は快楽やストレスのはけ口に置き換わっているのか、自分のやってることは本当に正しいことなのかと悩む話かと思ったら…そこはそうじゃなく殆ど言及しない。

更には旦那さんは母親に、ほぼ殺人はバレてるけど奥さんを信じる?と問われて「彼女は裏切らないこの家族を失えないよ」と信じる信じないには言及しない…。

全てが淡々と進んでいき、結局自分の大切なもの(思想?とか家族?…家族観もキャラでそれぞれ違いそう)の為には、一般的な正義が無くても殺人も辞さないという独善的な着地になってしまってます。

けどまあ本当に淡々としているのでこの家族はサイコであっても、そういう血統の人々であり、しょうがないのかなと思えてしまいました。これがウェットで思い悩む話だとそうは思えなかったでしょう…そう思わせる作りだったのが凄いかな?でも正直話としてアッサリすぎるので評価はまあ好き程度というところです。

あと出産シーンやヌードシーンはそこまで見せるのかとちょっと驚いた笑。
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