観た後にJesus Is Kingを聴くとゴスペルの歌声が広がりのあるものに感じられたし、歌っている情景が脳内に浮かぶようになった。視覚と聴覚で見せられたものがそれだけ大きいということもあると思うけどいわゆる礼拝や日曜のミサ、聖歌隊というものから遠い我々にとってはあの巨大スクリーンとあれだけの音響で閉鎖された空間の中で同じものを見ると言う時間がもたらす体験の貴重さを感じた。アルバムを聴くだけでは見えてこない部分をインスタレーションとして体感したような感じ。
IMAXカメラが捉える円形の画角と筒状に空を見上げるような視点はみなさんが残している感想と同じでアレハンドロホドロフスキーを感じた。途中の1人の女性が歌い上げるところを首から上だけで捉えたショットもホドロフスキーっぽさがあった。レーザーIMAXがデカすぎてちょっとどこに目線があるのが正解か迷った。。
ハンドクラップしながら笑顔で歌ってたかと思えば次の曲では悲しげな表情を浮かべ、天を見上げたり地面にひれ伏したりして、最後はそれぞれでハグをしあう。ゴスペル、賛美歌のもつパワーを感じたし歌うという行為そのものが宗教と密接につながっているということを実感した。
ローデンクレーターの内部は映像として凄かった。捉えている画角の広さといい内部の抜け感といい形容しがたい美しさがあった。
サンデーサービスの中継はなんか原っぱを中継してる感じでよくわかんなかったけど今回のは映像作品として出来上がってた。
視点がずっと見上げる視点だから前の方で見ると首がしんどかったのとカニエが多少はラップするもんだと思ってたからゴスペルのみでちょっとだけ寂しかった。あと体感が15分だった。
そして帰り道にYeezusを聴いてしまうのだった。こっちの方が好き。。