ニクガタナ

ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~のニクガタナのレビュー・感想・評価

3.5
東京2020開催の影で地味に公開された1998長野冬季五輪ジャンプ団体金メダル受賞の舞台裏。ついえかけた金メダルへの希望を、因縁のテストジャンパー達が拓いた感動作。感涙狙いのTBSらしさ。「ステップ」がそこそこ良かった飯塚監督は際立った個性は感じないが手堅い職人技を見せる。ニュース中継風のドローン撮影技術は98年当時にはまだないはずだが俯瞰の方がCGで観客モブを描きやすかったのかな?ジャンプ競技シーンはアップカットの合成感がちょっと残念。クライマックスへの展開がドラマチックすぎて嘘でしょ?ってなるほどの良いネタ。実話ものはこうでないと。田中圭は本作でも表情芝居が上手くて良し。山田裕貴の聾唖者のセリフ芝居はちょっとクセつけすぎてやり過ぎだが、表情豊かに演じていて好印象。テストジャンパー紅一点の小坂菜緒が健気で可愛い。濱津隆之がちゃんと原田選手っぽい。鬼コーチ神崎役の古田新太がいい感じに重しに。実話ものお約束の本人写真が僅かで物足りない。
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