からかす

ヒノマルソウル~舞台裏の英雄たち~のからかすのレビュー・感想・評価

2.0
要素を盛り込みすぎ。
五輪選手として選ばれなかった主人公西方の葛藤を描く話とすれば
そんなに悪い出来でもないのに
怪我をした若手ジャンパー、女子ジャンパー、
聴覚障害持ちジャンパーとエピソードが盛り盛り。
確かに当時のテストジャンパーに実際にいたんだろうけど
結局話がとっ散らかりすぎてて発散していて出来が良くない。

そしてスキー連盟無能すぎ。
基本的にヤクザのやり口で
あとはメンツと青臭い精神論で突っ走るという
現実と同じことやってるのに本当にゲンナリ。
大体選手の怪我の管理体制とかメンタルフォローとか
女子ジャンパーの家庭のいざこざとか
古田新太演じるテストジャンパー主任がチェックしろよ。
なんで1ジャンパーの主人公にやらせてるんだブラック企業かよ。

演出もクッソダサい。
主人公が飛んだ瞬間に挿入歌流すって目を覆うわ。
本作は確かにテストジャンパーに焦点を当てた映画で
テストジャンパーたちは賞賛されるべきだとは思うけど
一番感動するシーンとしてテストジャンプ成功した末に
日本が金メダルを獲得した瞬間にピークを持ってくるべきで、
テストジャンプが成功した時点で金メダル獲得したかのように
狂喜乱舞するのは本末転倒だと思う。

田中圭は好演。
土屋太鳳は「哀愁しんでれら」に引き続き良い奥さんやってるけど
ちょっと良妻に描かれすぎだよね。
からかす

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