柿トマト

パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女の柿トマトのレビュー・感想・評価

3.0
トランスポーターのような…レオンのような…。もう100万回こういう設定見た。

表は廃車処理会社、裏は金次第でどんなものでも確実に届ける運び屋の仕事を請け負う「特送(とくそう)」に勤める主人公・ウナ(パク・ソダム)。彼女は天才的なドライビングテクニックでどんな荷物も目的地まで完璧に送り届ける。今回はワケありの親子を港まで送り届けるという依頼。ウナが合流地点に行くと、子供のソウォンしか現れず…。

凄惨な過去を送った女性と、親の殺された子供の交流という、「こういう設定もういいよ(呆れ)」というのが最初に抱いた感想。その子供を追う悪役も悪徳警官って、完全にジャン・レノ主演のレオンじゃないですか。

あと不満点を挙げるとすればカーアクション映画なのに、そのシーンが少なすぎること。最初のシーンと主人公vs冷酷非道な殺し屋ぐらいしか見せ場がないのは、少し寂しい。その殺し屋の顛末も観客をあっと言わせる展開は皆無で、想像の域が出なかった。

でも逆を言えば、こういう要素を「分かってて」好きになる人も必ずいるということ。先の展開がある程度読めるからこそ、安心して映画を鑑賞できるのも事実。それにカーアクションのシーン自体はスリリングに、カッコよく撮ってるので、「こういうアクション映画で気楽に楽しみたいよね」って人にはオススメ。
柿トマト

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