ずけし67

パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女のずけし67のレビュー・感想・評価

3.7
原題『Special Delivery』なのに邦題がドイヒー。
" 成功率100%の女 " とか、ワタシ失敗しないので… のドクターX大門未知子かっ! と突っ込み入れたくなるというね。

で、内容はパラサイト半地下の長女役パク・ソダムが初主演、金さえもらえばヤバい荷物をどこへでも送り届ける『トランスポーター』的運び屋映画。

韓国映画なのでもう少しハードな内容かと思いましたが、ストーリーは運び屋カーアクション系の定番ベタベタな展開で、日頃からギトギトの韓国ノワールを観すぎて麻痺している自分にとっては、裏社会の闇も大して深くないし、悪徳警官もカワイイもんだし、バイオレンス描写も普通だし、子役の男の子も命をかけて守りたくなるほどの可愛さはないしで、とにかく全てにおいてライトで薄味な印象、敢えて悪く表現するとミーハー映画なんだけど、でもパク・ソダム初主演ということに意味があるエンタメ作品だと思うので、だから本作はこれで良いのです。
実際、お目当てのパク・ソダムは十分浴びれましたしね。

あと、カーチェイス、カーアクションは派手なスピードバトルだけでなく、スピンターンでクルッと縦列駐車してやり過ごしたり、坂道でエンジンストップからのニュートラルで静かにバックする小技を使ったり、いろいろ工夫やテクニックを駆使した見せ場を作っていて見応えがありました。

そして使う車にこだわりがあってイイ!
パク・ソダムが駆る車は旧式丸目のBMW 5シリーズ(ちなみにトランスポーターのステイサムは7シリーズを駆ってました)、カスタマイズされたホイールも " BBS " のロゴをアップでガッツリ見せつけるあたり製作陣(監督さん?)の車に対するこだわりが感じられてその辺は好印象でした。


…それにしても邦題なんとかならんか。。(言うの2回目)
入場特典でもらったポストカードも、邦題のタイトルロゴよろしく昭和の東映ヤクザ映画ですか?ってなデザインでちょっと笑ってしまいました。(←ある意味貴重品?)
ずけし67

ずけし67