だーすけ

パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女のだーすけのレビュー・感想・評価

2.5
カーチェイス、いいんだけどCGもしくは合成すぎない?
仮にも逃し屋を描くならそこはちゃんとやって欲しいなー。
ましてや「ベイビードライバー」や「Drive」、「ジョン・ウィック」シリーズでマジもんのやつ観た後だとなー。
特に冒頭のドリフトで電車をギリギリでかわすやつ。
そんなの実写じゃできないことはわかってるけど、ここ10年以内くらいで幾つかの映画でかなりすごいことを実写でやってるのを観た後だとちょっとなー。

主人公と猫の戯れは非常にいい!
この猫、めちゃくちゃ懐いてるけど、マジでこの女優さんの飼い猫なのでは?と思うレベルでのびのびと懐いてる。
でもその交流は冒頭だけ。

逃し屋の話だけど、ノワールになりすぎず音楽も色使いもかなりポップ。ベイビードライバーよりポップ。韓国っぽいポップ。
ところどころの音楽はあえての80年代風でまとめてるんだろうけど、ちょっとわざとらしいかなー。
必然性がないからね。

主人公達の潜伏先であるホテルがどうやってバレたのか微妙。防犯カメラの映像からなんだろうけど、ちゃんとは描かれない。

脱北者を絡めてくるあたりはさすが韓国のお家芸なんだけど、この設定別に無くても良くない?上手く活かされてない。

ふと思ったんだけど、この映画、「レオン」の逆バージョンでは?
殺し屋の男ではなく逃し屋の女。家族を殺された少女ではなく少年。
最初に少年が泣きながら車のドアを叩いて中に入れてもらおうとするシーンは、「レオン」でマチルダがレオンの部屋のドアを泣きながらノックするシーンに被る。
敵はどちらも刑事をやりながらもギャングを従えて悪事を行い、ベージュのスーツを見に纏って主人公の恩人を拷問する。
考えすぎかな?

あと、めちゃくちゃ手強そうなバッキバキの身体をした、いかにもヤバそうな殺し屋が出てくるけどそんなに活躍しないでアッサリ退場。

ラスト付近、まさかあそこまでの肉弾戦が入ってくるとは思わなかったけど、最後は運転技術で決着つけて欲しかったなー。

ラストの海中のシーンは美しい。
しかし、主人公はどうやって生き延びたの?あのキーホルダーみたいのが肝なんだろうけど、あれにどんな効果があるかちゃんと描かれてないからイマイチ腑に落ちない。

あと、主演の女優にどことなくヒコロヒー感がある。顔は似てないんだけどね。