こたつむり

パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女のこたつむりのレビュー・感想・評価

3.6
♪ Get wild and tough
  ひとりでは解けない愛のパズルを抱いて

成人男性と少女の組み合わせ。
これは有史以来から描かれてきたモチーフ…かどうかは分かりませんが、よくあるパターンなのは事実。というか、僕の中で印象深いのは『レオン』だけですけど。あと、マンガで言えば『うさぎドロップ』。

これらは少しだけ背徳な感じがするんですよね。
どこかの赤い人も「男は皆ロリコン」と言ってましたが、年齢なんて飾りなんです。偉い人には分からんのです。

ただ、これが性別を逆転させると。
途端に印象が変わるんです。成人女性と少年。恋愛感情が絡まなければ、生温かい気持ちになれるんですが、惚れた腫れたが入り込むと違和感だらけ。身勝手な話ですね。

でも、少年なんて“青唐辛子”ですよ。
指でピンと弾けちゃうんですよ。これが恋愛対象なのは…うーん。やっぱり違和感だらけです。

でも、これが普通な話。
確かに『レオン』のナタリー・ポートマンは可愛いけど、男女の関係性を持ち込むのは違うんです。

そして、そんな気持ちを味わえるのが本作。
主人公は成人女性。『レオン』のように殺し屋だとリアリティがないからか(もしくは物語の出発点が違うからか)腕利きの運び屋という設定です。

庇護されるのは少年。
なので、どこからどう見ても“青唐辛子”。プリプリで可愛いんです。ショタ…じゃなく高貴な趣味をお持ちの人はヨダレが止まらないと思いますが…あくまでも庇護対象ですからね。手を出したらダメですよ。

舞台設定は韓国映画の鉄板を踏襲。
脱北者とか。警察が腐敗しているとか。フツーのアクション映画なのに、演出が激辛っぽいのも韓国ならでは。それでも本作はマイルドな方ですが。

まあ、そんなわけで。
日本では絶対に撮影できないカーアクション映画。ハリウッドのトップレベルと比較すると甘い部分もありますが、アジアでは最高峰の部類。その辺りを汲んで臨んだほうが吉です。
こたつむり

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