rage30

パーフェクト・ドライバー/成功確率100%の女のrage30のネタバレレビュー・内容・結末

-

このレビューはネタバレを含みます

逃がせ屋ドライバーを描いた作品。

設定的には『ベイビー・ドライバー』や『ドライヴ』を彷彿とさせる本作。
韓国が舞台という事で、韓国特有の狭くて勾配のある路地でのカーアクションは面白かったですね。
欲を言えば、全編カーアクション中心の構成でも良かった気がしますが、その分、生身の格闘アクションも見れたので、そこは好みの分かれるところでしょう。

個人的に残念だったのは、中盤以降の展開がやや中弛みする事。
子供の母親を探す件や国家情報院の登場は明らかに蛇足だったと思うし、この辺はカットして、もっとテンポを良くしても良かったんじゃないかなと。
もしくは、主人公と子供の交流を描いて、両者への感情移入を促しても良かったかもしれません。

終盤になると、やたら血生臭い展開になるのも、あまり乗れなかった部分で、あの人情味のある社長が殺されるのには引いちゃいました。
そこまで重たいトーンにしなくても…と思ったし、こんな犠牲を払ってまで救う価値が子供にあるの?とも思ったり。
勿論、子供は無条件で救われるべきなんですけど、こういう展開にするからには、もっと社長と子供の関係を描くべきだったのではないでしょうか。

低予算のジャンル映画にも関わらず、色々と内容を詰め込み過ぎたせいで、全体が薄味になってしまった…という感じですかね。
主演のパク・ソダムを始め、各キャラクターは良かっただけに、勿体無い作品でした。
rage30

rage30