Hana

星の子のHanaのレビュー・感想・評価

星の子(2020年製作の映画)
4.5
私のおばあちゃんは、おそらく世間で言うところの新興宗教に入っていて、私自身、中高はプロテスタントの学校に入っていけど、実家の宗教はよく分からない。お腹が痛いときに祈る神様は、一体どこの誰なんだろう。

ちひろの両親は、よく分からない儀式をする宗教に入っている。お金に困っているかもしれないけど、とても優しく、ちひろを愛しているのがよく分かる。

私たちは、自分に理解できないものを異常だと言って不審者という枠にはめたがる。そして時には攻撃して傷つける。価値観が違う人を非難するのは容易い。違いを認めながら、共にいたいと願うことは困難を伴う。信じることは、決意すること。流れ星を探すちひろの瞳の強さに、じわじわ涙が止まらない。
「河童かと思った」という新谷くんが、愛しくてたまらなくて、彼はずっと変わらずにいて欲しい。

新興宗教のことを、よく分からずに「怖い」とい人に対するうっすらとした違和感の理由がよく分かった。誰も傷つけずに幸せを希求する人と、誰かを傷つけてまで自分の幸せを肯定したい人。どんな推し事でも、他人の幸せを否定する人にはなりたくないと思ったのでした。
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