終始スローテンポに話が進んで、終わり方もえ、ここで終わり？という感想。半分寝ながらの鑑賞となってしまった。
新興宗教２世関係の話だとどうしても家庭環境に起因する周囲とのギャップとそれが本人の人生にどう影響するか、という部分に焦点を当てた情報を見かけることが多い気がする一方で、本作では宗教２世だからといって必ずしも親から愛されていないわけではないし、その環境も絶対的な不幸にはなり得ない、という描き方をしているところが新鮮でした。
作中で「両親はダマされていて、両親をダマした人も誰かにダマされていて、その人もさらに別の誰かにダマされていて…」というセリフがありますが、これは新興宗教に没入しているかどうかに関わらず普遍的に当てはまることなのかな、と思いました。ダマサれる、という表現が適当かはわかりませんが、それぞれが信ずる価値観が世の中の大半の人と共通するかどうかの違いであって。
