Sachiko

星の子のSachikoのレビュー・感想・評価

星の子(2020年製作の映画)
3.5

凄く期待して観にいったせいか
可もなく不可もなく、な印象。

出演者が 全員 好きな俳優。
唯一 苦手な岡田将生。

その岡田将生が演じてる教師が
きっとよくいる先生だけど
先生に値しない最低な人間。

そう思わせるってことは
演技が上手ってことだろうけど。

教室で その教師に罵倒された後の
愛菜ちゃんの演技は圧巻だった。

愛菜ちゃん 確実に大人になってて
これから先 恋愛ものとか濡れ場とか
やってほしくないというか
観たくないなぁ…

でも そこが子役から女優への成長
とか言われてやるんだろうな。

子役の頃からみてるから
もう すっかり母の気持ちw

愛菜ちゃんの舞台挨拶での
「信じる」ということの考察に
感銘を受けたこともあり、
映画も期待してたわけだが。

これって、創価学会とかが
モデルになってるのかな?

昔から 宗教団体に所属してる人
私の周りにも 何人もいた。

確かに自分とは違うことが
沢山あったけど、
みんな純粋で素直な人が多かった。

映画の中の愛菜ちゃんの周りの同級生も
同じ気持ちで 愛菜ちゃんのことを
受け入れてたと思う。

宗教の自由を尊重するとかいう
難しいことは考えてなかったけど
そのまま 受け入れてたと思う。

ただ、大人や親たちの反応は
確かに違っていた。

「付き合うな」とかまでは
言われたことはないけど
なんとなく避けていたというか
関わらないような空気があった。
そして、色んな噂話をしていた。

なんか、話がずれてきたw

宗教に頼ったのは親
でも、そうさせたのは病弱な自分?

信じる。信じない。

でも、
でも、でも。

葛藤してる姿は胸に迫るものがあった。

宗教団体に所属してる人は
その集まりの中では平和で
楽しく幸せそうにみえる。

信じているものがあれば
強くなれるというけれど

その信じているものが揺らげば
その不安定さは想像以上だろう。

答えは出ないけど
出さなくてもいいのだろうけど

映画の中でも悪い人は
岡田将生くらいしかいなかった。

みんな悩んで、すがって
たどり着いた先が 宗教なら
誰も責めることはできない。

宗教にすがる人は
弱い人だとも言われる。

でも、それでその人が
生きていけるのなら
生きやすくなるのなら
誰も何もいえないのではないか。




なーーーんて
いつもは考えないようなことを
考えさせてくれた この映画。

それが狙いなのかな?


そんな風に思える
静かなラストシーンだった。
Sachiko

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