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ラクシュミー 女神転聖のくりふのレビュー・感想・評価

ラクシュミー 女神転聖(2016年製作の映画)
3.0
【インドのトンデモ女神/鉄拳交渉】

最近DVDスルーされた2016年のインド映画。予告編があまりにヒドイので借りてみた(笑)。

いや、アタリでした。…予想よりトンデモで、楽しくなっちゃったよ。

インド映画は毎年大量に作られているが、日本で公開されるのは、オトナの事情をクリアしたほんの一握り。なのに、こんな誰にも勧められない、アサイラムかつカルトな映画が入って来るなんて、実に貴重!

拳法ヒロインが、トラブルに巻き込まれる夫を救うため奮闘する物語…に収束するが、そこに至るまで要るのか要らないのかよくわからぬエピソードが連なって…これが結構楽しいんだ。バカっぽくて。

ちゃんと歌って踊るし、半裸美女たちがポールダンスで舞うムホホサービスもあり。

でも、格闘シーンは肝心のヒロインがトホホレベル。仕方なくエフェクト関連大活躍で、しっかり胡麻化しております。

ヒロインのニハリカ・ライザダさんは、正面図だけが美人という、だまし絵みたいな女優さんだが、ボンキュボンだし、眺めて飽きない。皮パンツを尻から見上げるショットなど、顔騎マニア垂涎でしょう。

展開は殆どシュールの域。特に終盤は、本気で神の使いと爆笑アレコレを始めてしまい、仰け反る他なし。

邦題はラクシュミーだけど嘘。原題通り、女神サヴィトリと夫サティヤヴァンの神話を、現代で“そのまんま”再現している。笑えぬコントを狙ったのでしょうきっと。もしかして監督は、インドの水野晴郎さん的存在なのかも。…貴重だ!

インド映画って、下着有なら過激なラブシーンもOKだっけ?ブラ着けたままお風呂入って絡み合う、珍妙場面も登場!笑え!股間抑えて!

褒められやしませんが、貴重な印度珍味として重宝できる映画ですね。

<2020.2.3記>
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