シエン

<片隅>たちと生きる 監督・片渕須直の仕事のシエンのレビュー・感想・評価

3.7
面白かった。
監督のこの徹底した細かい部分へのこだわりがあったからこそ、「この世界の片隅に」のあの世界観を体験することができたんだと思います。
「この世界の片隅に」は、後半戦争が迫ってくるリアルさが、ものすごく臨場感あったり、悲しさもあります。
でも、なぜか前半の、あののんびりとしたすずさんたちのシーンに泣けてくるものがあるんですよね。
言葉では説明しにくい感じ。
ただただ日々の暮らしを描写してるだけなのに、なぜだか泣けてくる。
そんな不思議な映画です。
そんな不思議な泣けてくる雰囲気が感じられるのは、このドキュメンタリーにあった監督やスタッフの方たちの、ものすごい細部へのこだわりがあったからなんだろうななんて思いました。
ひろしまアニメーションシーズンというイベントで山田尚子監督を見に行ったとき、広島の平和公園やレストハウス、あと呉にも立ち寄ってみました。
「この世界の片隅に」のあの世界観をちょっとだけリアルに感じられたかなと思います。
呉のたぶんこのドキュメンタリーで監督がいた展望台に行ってみたかったんですが、時間がなくて断念しました。
展望台から呉を見て、すずさんはこういうとこで暮らしたんだなとか思えたら良かったかなと思います。
また呉に行くことがあったら、展望台には必ず行きたいですね。
良いドキュメンタリーでした!
シエン

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