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ジョゼと虎と魚たちのMondeFilmのレビュー・感想・評価

ジョゼと虎と魚たち(2020年製作の映画)
4.1
 姫カットとかぱっつんってだけで良いですよね。この歳になると存在しなくなる髪型。夏は夜とかにわか過ぎる。寝苦しくて見た。夜が明けた方が眠りにくいはずだが。loundrawのイラストアニメ。3dぽい画角移動もあって面白い。「聲の形」に近い感じがあるが、少し漂白された感じがある。婆さんもクミコも厳しいな。素直でない障害者。「こんな夜更けにバナナかよ」。水と身体障害のモチーフは皮肉なアナロジー。陸の上よりも動くやすい世界。むしろ解放されていく1/6。海と月面。細田守的な鯨。理解のある彼くん映画と言われたらそうなのかもしれない。醜い俺が半身不随でも誰も助けないだろう。ましてや女性が椅子を押してくれることはあり得ない。ドラマになり得ない人生。無様な塗り絵のような人生。この年で見る映画でもないんだろう。クミコと同い年だが...対照的に悲しく映る。助けられているようで助けてもらってるのがこういう作品のテンプレートだが、別にクミコがいなくても人生うまく行ってる人やな。恋愛映画はマリーアントワネットとわかりつつも見てしまう漏れがダメなんでつが...「愛がなんだ」?サブカルの愛は動物園に向かう。オタクの妄想が綺麗に描かれていてそれだけで価値がある。ただおばあちゃん死ぬのとか男がなぜ戻ってきたのかとか、ちょいちょい説明不足ではある。まあそれはコンスタティブな差異であって、パフォーマティブには結局恋愛映画のモチーフに収斂する。俺も誰かに引き留めてほしい。この手の作品で障害者に回るのは興味深い。愛。どんどん酷い展開へ。「CLANNAD」みたいな感じになるとは。この劇伴の人「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」の人か。
 なぜ芸術の才能を表すときサイケデリックなモチーフになってしまうのか。教授のこと教授って呼んだらいかんで。俺は自転車でスマホ落とした人を追いかけて届けたことがあるけどこんな感じにはなりませんでした。ヘルプマークを持った人を助けたこともある。あんまり良いことないから最初から何もしなきゃいいのに。教育の賜物。これ梅田なのか?あと神戸?図書館の人までこんなに関西弁じゃないでしょ。アニメアニメしててよかった。コテコテで好きンゴねえ。都合の良さを楽しんでいくこと。どうも自分は強くなりすぎてしまった印象がある。ドラマにおける人物の感情の機微についていけない。そんなに落ち込むなや。良いンゴねえ。自分は結局最初から誰も助けてくれなかったし羨ましい。人間関係が存在しなかったから思いで苦しむことがない。というかこの作品で泣けないから友人関係を築けないんだろう。適当に相槌を打てない。最後の絵本の発表とかどうしても斜に構えてしまう。波打ち際のワープ。分からないからこそ分かろうと努めるのが尊い、という結論を得てしまったからこういう映画のテーマが浅く感じてしまう。若いからしょうがない?人間の悪意とか嫉妬とか大好き。この映画ニヤニヤしながら見てるの漏れだけ?笑いなくなったら探してほしい。ていうか最初から待ち合わせに行って話し合え!まあ論理で解決できたらドラマにならんのだが。ドラマとは迷惑。千葉雅也...エンドロールが素敵。あと驚いたり苦しんだりする時の表情が上手かった。
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